婚約破棄されたので、好きにすることにした。
でも近衛騎士になってからは、彼に近付く女性は容赦なく排除した。さらに監視魔法や、王城から出ることができなくなる魔法などもかけた。
その甲斐あって、どんな命令にも彼は黙って従っていた。
もう手放さない。エーリヒは、これからもずっと自分の大切な人形だ。
だが、あの夜。
カサンドラは髪型が気に入らなくて、王城で開かれた夜会を欠席した。すぐに専属の侍女をクビにするように言い渡すと、もう寝てしまおうと部屋に引きこもった。
エーリヒはこの日、王城の警備をしていたようだ。
朝になり、起床したカサンドラは、すぐに彼を呼び出そうとした。
だが、いくら呼んでもエーリヒは現れない。
こんなことは初めてだった。
苛立って魔法を使おうとしたが、彼の気配が王城のどこにもない。
監視魔法も、移動を制限した魔法も、すべてが跡形もなく解除されていたのだ。
(どうして……。なぜ、こんなことに?)
魔導師などでは、カサンドラの魔法は破れないはずだった。
そもそもこの国には、その魔導師ですら少ないのだ。
それなのにどんなに探っても、エーリヒの気配を感じ取ることはできない。
その甲斐あって、どんな命令にも彼は黙って従っていた。
もう手放さない。エーリヒは、これからもずっと自分の大切な人形だ。
だが、あの夜。
カサンドラは髪型が気に入らなくて、王城で開かれた夜会を欠席した。すぐに専属の侍女をクビにするように言い渡すと、もう寝てしまおうと部屋に引きこもった。
エーリヒはこの日、王城の警備をしていたようだ。
朝になり、起床したカサンドラは、すぐに彼を呼び出そうとした。
だが、いくら呼んでもエーリヒは現れない。
こんなことは初めてだった。
苛立って魔法を使おうとしたが、彼の気配が王城のどこにもない。
監視魔法も、移動を制限した魔法も、すべてが跡形もなく解除されていたのだ。
(どうして……。なぜ、こんなことに?)
魔導師などでは、カサンドラの魔法は破れないはずだった。
そもそもこの国には、その魔導師ですら少ないのだ。
それなのにどんなに探っても、エーリヒの気配を感じ取ることはできない。