婚約破棄されたので、好きにすることにした。
「いや、魔法といえば、ほとんど攻撃手段として使われるものばかり。まれに癒しの魔法を使える者がいる。その程度だ」
「そうなんだ……」
ここは、あくまでもクロエの前世とは異なる世界というだけで、ゲームや小説の中に転生したわけではないらしい。
「じゃあどうして私は、こんな魔法が使えるのかしら?」
「王女の監視魔法を破ったときから思っていたことだが、クロエはもしかして、王女と同じ魔女なのかもしれない」
「ま、魔女?」
前世の記憶に照らし合わせてみると、あまり良い印象のある言葉ではない。人を害する邪悪なもの。もしくは魔女狩りなど、虐げられる対象となっているようなイメージだ。
「それって悪い存在なの?」
不安そうに尋ねると、エーリヒは首を振る。
「いや、そんなことはない。たしかに強い力を持っているから恐れられることもあるが、人々を虐げるような真似をしない限り、敬われる存在だ」
そう言って、怖がるクロエを安心させるようにその肩に手を置く。
「だから心配しなくてもいい。それに、この国では魔女と呼んでいるが、他の国では聖女とか、賢者と呼んでいるところもあるようだ」
「そっか。ありがとう」
「そうなんだ……」
ここは、あくまでもクロエの前世とは異なる世界というだけで、ゲームや小説の中に転生したわけではないらしい。
「じゃあどうして私は、こんな魔法が使えるのかしら?」
「王女の監視魔法を破ったときから思っていたことだが、クロエはもしかして、王女と同じ魔女なのかもしれない」
「ま、魔女?」
前世の記憶に照らし合わせてみると、あまり良い印象のある言葉ではない。人を害する邪悪なもの。もしくは魔女狩りなど、虐げられる対象となっているようなイメージだ。
「それって悪い存在なの?」
不安そうに尋ねると、エーリヒは首を振る。
「いや、そんなことはない。たしかに強い力を持っているから恐れられることもあるが、人々を虐げるような真似をしない限り、敬われる存在だ」
そう言って、怖がるクロエを安心させるようにその肩に手を置く。
「だから心配しなくてもいい。それに、この国では魔女と呼んでいるが、他の国では聖女とか、賢者と呼んでいるところもあるようだ」
「そっか。ありがとう」