婚約破棄されたので、好きにすることにした。
願いが叶った嬉しさよりも、そんなことを無意識にやってしまった自分の力に恐怖を感じた。
「そうか」
エーリヒはクロエの手を引いて、椅子に座らせてくれた。彼はその前に跪き、クロエを覗き込む。
「力が制御できないのが、怖いのか?」
優しい声で尋ねられ、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。
「……うん。そうかもしれない。制御できないから、どのタイミングで願いが叶ってしまうのかわからなくて」
願いを声に出してしまったのは、自分が迂闊だった。
でも無意識に言ってしまったことが、あんなに簡単に叶ってしまうなんて思わなかった。
「何を願った?」
「異国の、ちょっと珍しい調味料よ。料理をしていて、作ってみたいと思ったから」
さすがに前世の話は、まだできない。
そう説明すると、アイテムボックスから取り出して見せる。
「これと、これ。味噌と醤油って言うんだけど、エーリヒは知っている?」
「いや、聞いたことはないな。異国の調味料なのか」
それを珍しそうに眺めたあと、エーリヒはそれを机の上に置くと、もう一度クロエの手をしっかりと握る。
「そうか」
エーリヒはクロエの手を引いて、椅子に座らせてくれた。彼はその前に跪き、クロエを覗き込む。
「力が制御できないのが、怖いのか?」
優しい声で尋ねられ、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。
「……うん。そうかもしれない。制御できないから、どのタイミングで願いが叶ってしまうのかわからなくて」
願いを声に出してしまったのは、自分が迂闊だった。
でも無意識に言ってしまったことが、あんなに簡単に叶ってしまうなんて思わなかった。
「何を願った?」
「異国の、ちょっと珍しい調味料よ。料理をしていて、作ってみたいと思ったから」
さすがに前世の話は、まだできない。
そう説明すると、アイテムボックスから取り出して見せる。
「これと、これ。味噌と醤油って言うんだけど、エーリヒは知っている?」
「いや、聞いたことはないな。異国の調味料なのか」
それを珍しそうに眺めたあと、エーリヒはそれを机の上に置くと、もう一度クロエの手をしっかりと握る。