婚約破棄されたので、好きにすることにした。
まだ魔石が作れるかどうかわからず、実験のようなものだから、それほど高価なものは必要ないだろう。不揃いなために格安で売っていたものを、いくつか買うことにした。
エーリヒが会計をしてくれている間、クロエは店内を見て回る。
綺麗な石や、一般市民でも買える手頃な値段の装飾品も売られている。
(あ、魔石も売っているわ)
店の奥に、大切に飾られている魔石があった。値段は、クロエたちが買った水晶の五十倍もする。
「こんなに高いのね……」
思わず、小さな声で呟いた。
あの小さな水晶の中に、誰かの魔力が込められているのだ。そう思うと、手に取って眺めてみたいと興味を覚える。
「買ってみるか?」
そんなクロエの心境を察したように、エーリヒがそう言ってくれた。
いつのまにか、会計が終わっていたようだ。
「他人の魔力に触れることで、自分の魔力を制御するのに役立つかもしれない」
「……うん。そうね」
たしかに高価なものだが、侯爵家から持ち出した宝石をすべて売り払ったばかりだ。
買えない額ではない。
必要経費だと割り切って、魔石をひとつ購入することにした。
エーリヒが会計をしてくれている間、クロエは店内を見て回る。
綺麗な石や、一般市民でも買える手頃な値段の装飾品も売られている。
(あ、魔石も売っているわ)
店の奥に、大切に飾られている魔石があった。値段は、クロエたちが買った水晶の五十倍もする。
「こんなに高いのね……」
思わず、小さな声で呟いた。
あの小さな水晶の中に、誰かの魔力が込められているのだ。そう思うと、手に取って眺めてみたいと興味を覚える。
「買ってみるか?」
そんなクロエの心境を察したように、エーリヒがそう言ってくれた。
いつのまにか、会計が終わっていたようだ。
「他人の魔力に触れることで、自分の魔力を制御するのに役立つかもしれない」
「……うん。そうね」
たしかに高価なものだが、侯爵家から持ち出した宝石をすべて売り払ったばかりだ。
買えない額ではない。
必要経費だと割り切って、魔石をひとつ購入することにした。