婚約破棄されたので、好きにすることにした。
「昨日、図書館で借りてきた本で魔法の勉強をするつもり。あと午後から、近所のお友達とお茶会をするわ」
この辺りは新興住宅地らしく、近所には若い夫婦が多かった。
何度か顔を合わせているうちにすっかり仲良くなり、互いの家に寄ってお茶会をするようになっていた。
「わかった。何か欲しいものは?」
「また水晶が安く売っていたら、お願い」
「了解」
朝食後、町に出るエーリヒを見送る。
クロエは出かけようとしている彼の背に両手を置いて、声を出して言った。
「悪い人に見つかりませんように!」
いつからか、彼が出かける度にこうするようになった。
上手く魔力を込められたのかわからないが、彼を守れるように、精一杯祈っている。
用心深いエーリヒのことだ。
クロエの魔法なんかなくとも、誰にも見つからずに行動することができるに違いない。
それでも、自分が安心するためにこうしている。
「ありがとう、クロエ。行ってくるよ」
「うん。いってらっしゃい」
エーリヒを送り出したあと、クロエは図書館から借りてきた魔法の本を広げる。
(何だか新婚夫婦みたい)
そう思ってしまい、慌てて首を振る。
この辺りは新興住宅地らしく、近所には若い夫婦が多かった。
何度か顔を合わせているうちにすっかり仲良くなり、互いの家に寄ってお茶会をするようになっていた。
「わかった。何か欲しいものは?」
「また水晶が安く売っていたら、お願い」
「了解」
朝食後、町に出るエーリヒを見送る。
クロエは出かけようとしている彼の背に両手を置いて、声を出して言った。
「悪い人に見つかりませんように!」
いつからか、彼が出かける度にこうするようになった。
上手く魔力を込められたのかわからないが、彼を守れるように、精一杯祈っている。
用心深いエーリヒのことだ。
クロエの魔法なんかなくとも、誰にも見つからずに行動することができるに違いない。
それでも、自分が安心するためにこうしている。
「ありがとう、クロエ。行ってくるよ」
「うん。いってらっしゃい」
エーリヒを送り出したあと、クロエは図書館から借りてきた魔法の本を広げる。
(何だか新婚夫婦みたい)
そう思ってしまい、慌てて首を振る。