婚約破棄されたので、好きにすることにした。
「それで、どこで練習すればいいかな? この国には魔導師も魔術師も少ないって言っていたから、あまり派手にしないほうがいいよね?」
「魔法ギルドの練習場が使えればいいが……。ああ、いっそ魔法ギルドに登録してしまおうか」
「魔法ギルドに? でも……」
自分達は逃亡中の身だ。
だからこそ、こうして身を潜めている。
公式の場に出て行けば、すぐに見つかってしまうのではないかと心配だった。
「うん。そのことだけどね。王城を出てから、俺はずっとメルティガル侯爵家の様子を探っていた」
エーリヒが度々出かけていたことを思い出して、クロエは頷く。
「うん」
「向こうがクロエを必死で探しているのは間違いない。どうやらキルフ殿下との婚約に関して、王家と何か契約があったようだ」
「そうだったの?」
「団長に、キルフ殿下の機嫌を損ねないように命じられたと言っていたよね?」
「うん、そうよ」
エーリヒの問いに頷く。
だからこそ前世の記憶が蘇る前のクロエは、何とかして彼を繋ぎとめようとした。
「魔法ギルドの練習場が使えればいいが……。ああ、いっそ魔法ギルドに登録してしまおうか」
「魔法ギルドに? でも……」
自分達は逃亡中の身だ。
だからこそ、こうして身を潜めている。
公式の場に出て行けば、すぐに見つかってしまうのではないかと心配だった。
「うん。そのことだけどね。王城を出てから、俺はずっとメルティガル侯爵家の様子を探っていた」
エーリヒが度々出かけていたことを思い出して、クロエは頷く。
「うん」
「向こうがクロエを必死で探しているのは間違いない。どうやらキルフ殿下との婚約に関して、王家と何か契約があったようだ」
「そうだったの?」
「団長に、キルフ殿下の機嫌を損ねないように命じられたと言っていたよね?」
「うん、そうよ」
エーリヒの問いに頷く。
だからこそ前世の記憶が蘇る前のクロエは、何とかして彼を繋ぎとめようとした。