身代わり婚約者との愛され結婚
「もう血は止まったし、それに擦り傷だけだから」
「よくありませんよッ!」
「酷い……っ、何でこんな……!」
「あー、ベネディクトが、ね」
「あの野郎ですかッ」
“あの野郎!?”
大人しく可憐なレイチェルからそんな言葉が飛び出すとは思わなかった私がぶっと吹き出す。
そんな私に対して何も反応しないハンナを見ると、案外こっちの彼女が素に近いのかもしれないと思ったら可笑しくなった。
“あぁ、私は本当に幸せだわ”
少しヒリヒリと痛む足。
けれどそんな痛みが気にならないくらい嬉しくて。
「ありがとう」
私は心からそう口にしたのだった。
そんな夜会の翌日。
朝に訪問したい旨を送ってくれたレヴィンは、約束通りすぐに父の予定を押さえて会いに来てくれていて。
「では、まずこちらをご覧いただければと思います」
「え?」
「ほぉ! これは生花がアクセサリーになっているのかい?」
「え、え?」
“私たちの結婚の話をしにきたんじゃないの!?”
まさか全て夢だったのかと焦って自身の左手薬指を確認するが、そこにはちゃんとレヴィンから貰った指輪が輝いていた。
「よくありませんよッ!」
「酷い……っ、何でこんな……!」
「あー、ベネディクトが、ね」
「あの野郎ですかッ」
“あの野郎!?”
大人しく可憐なレイチェルからそんな言葉が飛び出すとは思わなかった私がぶっと吹き出す。
そんな私に対して何も反応しないハンナを見ると、案外こっちの彼女が素に近いのかもしれないと思ったら可笑しくなった。
“あぁ、私は本当に幸せだわ”
少しヒリヒリと痛む足。
けれどそんな痛みが気にならないくらい嬉しくて。
「ありがとう」
私は心からそう口にしたのだった。
そんな夜会の翌日。
朝に訪問したい旨を送ってくれたレヴィンは、約束通りすぐに父の予定を押さえて会いに来てくれていて。
「では、まずこちらをご覧いただければと思います」
「え?」
「ほぉ! これは生花がアクセサリーになっているのかい?」
「え、え?」
“私たちの結婚の話をしにきたんじゃないの!?”
まさか全て夢だったのかと焦って自身の左手薬指を確認するが、そこにはちゃんとレヴィンから貰った指輪が輝いていた。