身代わり婚約者との愛され結婚
 一向に返事がなく、ついでに他の話題……例えば私のドレスや宝飾品についても何も触れられない。

 余りにも無言の時間が続き、つい怪訝な顔でレヴィンを見上げた私の目に飛び込んできたのは。


「!」

 あからさまなほど真っ赤に頬を染めたレヴィンだった。

 
「れ、レヴィン?」
「! あ、失礼しました。あまりにその、美しくて見惚れてしまいました」
「そ、そう。その、気に入って貰えたなら良かったわ」
 

“そんな反応をされると私もいたたまれなくなるじゃない……!”

 レヴィンに釣られて頬が熱くて堪らない。
 もじもじと指遊びをしながら、ハンナの言うことを聞いて良かったと内心感謝していると、ハッとしたようにレヴィンから花束が手渡された。


「ガーベラの花束です」
「まぁ! 今日もとっても可愛いわね」

 赤とピンクがメインで作られたガーベラの花束に、白いガーベラが馴染んで色の纏まりがいい。

「これもレヴィンからよね?」
「はい」
「えぇ! ならいいの。とっても嬉しいわ、ありがとう!」

 花束を抱えながらにこりと微笑むと、太陽の下だからだろうか?
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