黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
オアシスや細いワイヤー等の前世と同じ資材がないから少し工夫しながら、小さめの花器に花留めの土台をしておき、束ねたお花を挿したりして作ってみた。
シエナ様がお茶の用意をしてくれた聖女の間の中庭にあるテラス席にお花を持って向かう。

「可愛らしいテーブルになりましたね」

白いテーブルの中央には青いリボンのクマさんフラワーアレンジメントを飾った。

「毎日庭園を歩いて、変わった形や色のお花を見ていると作りたくなってきちゃって。神殿の庭園からお花や葉物をいただいたのよ」

「ウィリアム様からのお花もございますものね」

ウィル様は毎日私に会いに来ている。
そして愛の言葉を伝えられ、私の好きなお花をくれる。

「お陰でこの王国のお花を覚えてきたわ。今日はほんのりと甘い香りのするお花をいただいたわ」

小さな白いお花が連なって咲いていて鈴蘭みたいな可愛らしいお花。
『癒しの間』のテーブルに飾っている。

「神殿の書物庫から花の図鑑を借りてきましたものね。神殿の庭師がミオ様はお花の扱いも丁寧ですし、植物に関してかなりお詳しいのですねと驚いていましたわ」

「元の職業病のようなものかしら? 知りたくなっちゃうのよね」

可愛らしくなったテーブルを見てクスリと笑う。

「たくさん作ったからいつもお世話になっている王宮や神殿の皆様の休憩室とかに飾ってもらおうと思っているの」

「この可愛らしいお花を見て楽しめますし、癒しの力が込められたお花が休憩室にあるなんてリラックスできますね。皆喜びますわ!」

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