黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
頭を押さえてウィル様を見る。
ベッドから上半身を起こしたウィル様はシャツを着ていなくて、細身なのに逞しい身体つきの素肌が見えた。

「わっ!」

見てはいけないと慌ててパッと目を反らす。
意外と筋肉が付いている男らしい身体にドキリとする。
ふと、自分を見ると下着姿だった!

「わぁ!…ッ!」

ギョッとしつつ、自分の声が頭に響いてうずくまる。

「今日はゆっくりとお休みください。花火はまた次の機会に一緒に行きましょう」

シャツを着たウィル様が、私の肩にウィル様の上着を掛けてくれた。

「あ…ごめんなさい。でも夜には治ると…」

「いいえ、無理はしないでください。これからずっと一緒にいるのですから、何度でも見に行けます」

「これから何度も?」

「ええ。何度も」

私の黒髪を撫でるウィル様。

「『ウィル』と呼んでくれて嬉しかったですよ。実桜…」

私の頬に手を添えて少し上を向かせてから甘く微笑み、おでこにキスをして部屋を出て行った。
私はしばらく寝室のドアを見つめたまま動けず、ポツリと呟く。

「朝から破壊力が過ぎる……」

胸はドキドキとし、頭はズキズキと痛い。

「ダメだ…何も考えられない」

ずるずるとベッドに横になってまた眠った。


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