黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
あれから1週間経過したけど私の怪我はまだ治らず、特にナイフで切られた頬の傷が痛む。
少しずつ身体を動かせるようにはなったけれど、男性恐怖症も再発していて部屋からは出られないままだった。
聖女のお仕事は外の公務には行けないので、この部屋でできることをしている。
「よし!水晶はこれで全部終わったわ」
「ではこちらは兄に渡しておきます」
「お願いね。シエナ様……ッ!!」
「ミオ様!無理をなさらないでくださいませ!」
「あ、大丈夫よ。少し痛かっただけよ」
「ミオ様…」
その後は聖女の間の中庭に出て、この王国の街並みを見ながら祈りを込める。
桜の花びらに癒しの力を込めて、風の力で遠くまで飛ばす。
この王国の人々が少しでも癒されるように。
人前が苦手だと言った私の為に、元々外に出るお仕事は控えてくれていたけれど、今は全く出られなくなってしまった。
聖女の間の外には行けないけれど、これなら力を届けられるわ。
「皆に届いているかしら?」
「ええ。いつも王国中の人々が空を見上げて嬉しそうにしております」
風に揺られて短くなった私の黒髪が靡く。
あの日ナイフで切られて不揃いになってしまった髪。
腰までの長さだった黒髪は、肩の辺りまで短くなった。
「ウィル様が見たらなんて言うかな…」
髪を触りながら俯く。
「いつものようにミオ様に見惚れながら綺麗だとおっしゃると思いますよ」
中庭のテーブルにお茶とお菓子を用意してくれていたシエナ様。
少しずつ身体を動かせるようにはなったけれど、男性恐怖症も再発していて部屋からは出られないままだった。
聖女のお仕事は外の公務には行けないので、この部屋でできることをしている。
「よし!水晶はこれで全部終わったわ」
「ではこちらは兄に渡しておきます」
「お願いね。シエナ様……ッ!!」
「ミオ様!無理をなさらないでくださいませ!」
「あ、大丈夫よ。少し痛かっただけよ」
「ミオ様…」
その後は聖女の間の中庭に出て、この王国の街並みを見ながら祈りを込める。
桜の花びらに癒しの力を込めて、風の力で遠くまで飛ばす。
この王国の人々が少しでも癒されるように。
人前が苦手だと言った私の為に、元々外に出るお仕事は控えてくれていたけれど、今は全く出られなくなってしまった。
聖女の間の外には行けないけれど、これなら力を届けられるわ。
「皆に届いているかしら?」
「ええ。いつも王国中の人々が空を見上げて嬉しそうにしております」
風に揺られて短くなった私の黒髪が靡く。
あの日ナイフで切られて不揃いになってしまった髪。
腰までの長さだった黒髪は、肩の辺りまで短くなった。
「ウィル様が見たらなんて言うかな…」
髪を触りながら俯く。
「いつものようにミオ様に見惚れながら綺麗だとおっしゃると思いますよ」
中庭のテーブルにお茶とお菓子を用意してくれていたシエナ様。