黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
不思議な光が消えて周りがよく見えるようになっていたが、私は恥ずかしくてひたすら赤くなるだけだった。
ウィル様はしばらく目を覚まさず、倒れた原因である異臭を放っているはずの私の上に覆い被さったままで動かない。
というか、動けないんじゃないの?

女として、いや、人としてこのお風呂に入っていなさ過ぎ問題がキツイ!!
恥ずかしくて涙目になり、ウィル様の下でプルプルと震えていた。
もう力も出ないわ…。

私達はもちろん国王様達にずっと見られていたが、周りの人達に目を向ける余裕もなかったので、どんな状況だったかは分かっていなかった。

突然謎の光が放たれて、護衛のリックは剣の柄を握りウィリアムの近くに行けるようにしていた。
そんなリックに掌を向けて制止させていた国王。
我が息子の行いが信じられなくて口元に手を添えて驚いている王妃と、自分の兄は何をしているのかと興味深々な顔をしているソフィー。
神殿長はことの成り行きを見守っていて、その部下アーロはニヤリと口角を上げメモ用紙に何かを記入していた。

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