黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
樹齢何百年もありそうなくらい大きなこの桜は、志乃様の聖女の水の力でここまで大きくなった。
今日もエーデル王国の街並みを見守るように咲いている。
「……志乃様の手紙!」
『忘れないで、あなたは聖女よ。聖女としての心をいつまでも持っていてね』
聖女としての心…?
そっと桜の大木に触れると状態が一変した!
「ッ!!?」
桜の大木の大きな幹の根元から枝に咲く花まで全部黒く色が変わってしまった!
黒い花びらがザァッと目の前を覆い、神殿やエーデル王国の街にまで流れていく!
頭が真っ白になり、身体が固まる。
今まで、自分の能力は植物や自然と心が通じ合っているような気がしていた。
この自然豊かなエーデル王国の植物達と。
でも今は心を閉ざされている!
「……枯れた? 私が触ったから?」
人々のざわめきが聞こえる。
「おい!何だこれは!黒い花びらがこんなに!」
「あそこにいるのは聖女様じゃないか!?」
「聖女様はやはり呪われているんだ!」
きっと私は本当に呪われているんだわ。
だから聖女としての心がなくなったのよ。
「聖女様!神殿にある水晶の色が全て黒くなりました!」
神官様達が私を『聖女』と呼ぶ。
……違う。
私はもう聖女としての力が出ないの。
誰からも必要とされない存在なのよ…。
『どこにいてもあなたは同じよ』
夢の中で母が告げた言葉は呪いの言葉。
前世から両親の言葉に呪われていた私がこの世界に降りて来てしまったから、この状態を悪化させてしまうんだわ…!
聖女でも何でもない!
私はここに来てはダメだったのよ!
今日もエーデル王国の街並みを見守るように咲いている。
「……志乃様の手紙!」
『忘れないで、あなたは聖女よ。聖女としての心をいつまでも持っていてね』
聖女としての心…?
そっと桜の大木に触れると状態が一変した!
「ッ!!?」
桜の大木の大きな幹の根元から枝に咲く花まで全部黒く色が変わってしまった!
黒い花びらがザァッと目の前を覆い、神殿やエーデル王国の街にまで流れていく!
頭が真っ白になり、身体が固まる。
今まで、自分の能力は植物や自然と心が通じ合っているような気がしていた。
この自然豊かなエーデル王国の植物達と。
でも今は心を閉ざされている!
「……枯れた? 私が触ったから?」
人々のざわめきが聞こえる。
「おい!何だこれは!黒い花びらがこんなに!」
「あそこにいるのは聖女様じゃないか!?」
「聖女様はやはり呪われているんだ!」
きっと私は本当に呪われているんだわ。
だから聖女としての心がなくなったのよ。
「聖女様!神殿にある水晶の色が全て黒くなりました!」
神官様達が私を『聖女』と呼ぶ。
……違う。
私はもう聖女としての力が出ないの。
誰からも必要とされない存在なのよ…。
『どこにいてもあなたは同じよ』
夢の中で母が告げた言葉は呪いの言葉。
前世から両親の言葉に呪われていた私がこの世界に降りて来てしまったから、この状態を悪化させてしまうんだわ…!
聖女でも何でもない!
私はここに来てはダメだったのよ!