黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「やはりあなたは聖女ではないのね!」

嘲笑うように私を見ているフローレンス様が後ろにいた。

「……フローレンス様。どうしてここに?」

今頃ウィル様と一緒にいるはずでは?

「屋敷には帰れなかったからここに戻って来たのではなくて?」

私の身体を支えてくれているシエナ様がフローレンス様を冷たく突き放すように責める。

「な、なぜそれを!」

「ウィリアム様は証拠を掴んだようね。報告が遅いからどうなったかと思ったけれど」

「証拠? どういうことなの!? それに我が屋敷には騎士が大勢いたわ!」

「それは後であなたのご両親に聞くことね」

シエナ様が手を上げると騎士が数名集まって来た!

「な、何!? 私は何もしていないわ!こ、来ないで!」

サッと黒い瓶を両手に持ち、前にかざすフローレンス様!

「あ!あの瓶は!」

「ミオ様?」

「馬車を襲ったあの男の人が持っていた黒い液体が入った瓶と同じ!」

「ではあれが!」

シエナ様が騎士達を制止させた!
辺り一面に緊張感が走る!

「フローレンス様!それは危険です!」

未だに治らない傷がその証。
傷をつけられた時には火傷のような痛みが走った!

「危険? これはお母様が持っていた除草剤ですわ。我が領地や王国内の各地で使用したら、効果があったと話をしていたのを聞きましたわ!」

除草剤!?
どういう物か分かっていないのね!

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