黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「どうしてここに持ってきたの?」
「……この騒動に紛れて神殿の植物に蒔こうとしたのよ。呪われたあなたからウィリアム殿下の目を覚まして差し上げようとしたのよ!」
「そんなことを!?」
「この黒い液体があなたの黒髪のようね!呪われたあなたにあげるわ!」
瓶の蓋を開けて私に向かって腕を振り上げた!
黒い液体が私とシエナ様に向かって飛んでくる!
「実桜様ッ!!」
私の名を呼ぶ声が聞こえて輝く金色が見えた!
「ウィリアム殿下!?」
え!?
シエナ様の腕の中から顔を上げると、ウィル様が私の前に背中を向けて立っていた!
「ハァ…ハァッ!……実桜…様ッ!」
肩で息をしているウィル様は自らを盾にして庇い、代わりに黒い液体を被ってしまった!
私の元へと走って来てくれたウィル様の近くには細長い板状の黒い水晶が落ちている。
「ウィル様ッ!!」
私の時とは比べ物にならないくらい、顔の半分と腕の皮膚が火傷のように爛れている。
こんなに強い薬品だったの!?
「……実桜様、ご無事ですか?」
「私は何ともありません!」
「良かった…!グッ」
「ウィル様!」
膝から崩れ落ちたウィル様の身体を支える!
「……シエナ、後の指示を…ッ!」
「…かしこまりました!」
シエナ様は立ち上がり、ウィル様の状態を見て放心しているフローレンス様を捕らえるように騎士達に指示を出し、動き出した!
「そ、そんな!ウィリアム殿下が…!きゃああ!やめて!何を!?」
フローレンス様が叫びながら騎士達に捕らえられ遠ざかって行く。
「……この騒動に紛れて神殿の植物に蒔こうとしたのよ。呪われたあなたからウィリアム殿下の目を覚まして差し上げようとしたのよ!」
「そんなことを!?」
「この黒い液体があなたの黒髪のようね!呪われたあなたにあげるわ!」
瓶の蓋を開けて私に向かって腕を振り上げた!
黒い液体が私とシエナ様に向かって飛んでくる!
「実桜様ッ!!」
私の名を呼ぶ声が聞こえて輝く金色が見えた!
「ウィリアム殿下!?」
え!?
シエナ様の腕の中から顔を上げると、ウィル様が私の前に背中を向けて立っていた!
「ハァ…ハァッ!……実桜…様ッ!」
肩で息をしているウィル様は自らを盾にして庇い、代わりに黒い液体を被ってしまった!
私の元へと走って来てくれたウィル様の近くには細長い板状の黒い水晶が落ちている。
「ウィル様ッ!!」
私の時とは比べ物にならないくらい、顔の半分と腕の皮膚が火傷のように爛れている。
こんなに強い薬品だったの!?
「……実桜様、ご無事ですか?」
「私は何ともありません!」
「良かった…!グッ」
「ウィル様!」
膝から崩れ落ちたウィル様の身体を支える!
「……シエナ、後の指示を…ッ!」
「…かしこまりました!」
シエナ様は立ち上がり、ウィル様の状態を見て放心しているフローレンス様を捕らえるように騎士達に指示を出し、動き出した!
「そ、そんな!ウィリアム殿下が…!きゃああ!やめて!何を!?」
フローレンス様が叫びながら騎士達に捕らえられ遠ざかって行く。