黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「いやいや、今日目覚めたばかりですよ? この王国に皆様以外で知り合いもいません!」
「では、どのような方がミオ様のお好みですか?」
「どのようなと言われましても…」
ソフィー様の圧が凄い!
「え、えーと、昔ほんの少しだけ憧れていた人で言えば、髪型が短めで爽やかそうで、身体は逞しい感じの人でした」
昔を思い出しながら答える。
不審者に後をつけられていたところを助けてくれたその人。
その人は可愛らしい彼女を大事にしていて、お似合いのそんな二人に更に憧れた。
でもその男性が浮気をしていたと知り、憧れは消えたけどね。
「そうなのですね…。確かにお兄様は長髪で細身。タイプが違いますわ」
「でも、もしいるなら…私のことをいつまでも好きでいてくれる一途な人がいいですね」
そんな人なんているはずがないけど。
「まぁ!それなら!」
親子は顔を見合わせてなぜか喜んでいる。
「…お兄様のことはどのような印象なのですか?」
「ウィル様の印象ですか? えーっと、そうですね。美しい王子様でしょうか。あ、でも可愛い人見知り王子様かなって思いました」
「ええ!? あのお兄様が人見知り!? か、可愛い!?」
「まぁ…」
「はい」
頬を染めて照れた顔をしたウィル様を思い出して頷く私を、お二人共驚いた顔で見ていた。
「それに優しいし、綺麗な人なので私の苦手な男性の感じがあまりしなくて安心します。先程も私に上着を貸してくださり助かりました」
「苦手?」
「はい。私は地味な顔とは違い、この体型のせいで昔から変な目で見られたり嫌な思いをしていまして、男性恐怖症なのです。だから結婚をするつもりはありません」
「では、どのような方がミオ様のお好みですか?」
「どのようなと言われましても…」
ソフィー様の圧が凄い!
「え、えーと、昔ほんの少しだけ憧れていた人で言えば、髪型が短めで爽やかそうで、身体は逞しい感じの人でした」
昔を思い出しながら答える。
不審者に後をつけられていたところを助けてくれたその人。
その人は可愛らしい彼女を大事にしていて、お似合いのそんな二人に更に憧れた。
でもその男性が浮気をしていたと知り、憧れは消えたけどね。
「そうなのですね…。確かにお兄様は長髪で細身。タイプが違いますわ」
「でも、もしいるなら…私のことをいつまでも好きでいてくれる一途な人がいいですね」
そんな人なんているはずがないけど。
「まぁ!それなら!」
親子は顔を見合わせてなぜか喜んでいる。
「…お兄様のことはどのような印象なのですか?」
「ウィル様の印象ですか? えーっと、そうですね。美しい王子様でしょうか。あ、でも可愛い人見知り王子様かなって思いました」
「ええ!? あのお兄様が人見知り!? か、可愛い!?」
「まぁ…」
「はい」
頬を染めて照れた顔をしたウィル様を思い出して頷く私を、お二人共驚いた顔で見ていた。
「それに優しいし、綺麗な人なので私の苦手な男性の感じがあまりしなくて安心します。先程も私に上着を貸してくださり助かりました」
「苦手?」
「はい。私は地味な顔とは違い、この体型のせいで昔から変な目で見られたり嫌な思いをしていまして、男性恐怖症なのです。だから結婚をするつもりはありません」