14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
 笑みを浮かべたけれど、大和さんの気持ちが心に染みわたっていき涙腺が決壊した。握られたままの手を顔に当てて涙が止められなくなる。

「紬希……、そのままでいいから聞いて。面白みのない中学生活を送っていた俺は紬希に出会って救われた。毎日が楽しくなったんだ。勉強を教えたお礼にと作ってくれたおにぎりは食べた中で一番おいしかった。ドライブで作ってきてくれたおにぎりも懐かしかったし、とにかくうれしかったよ」

 運転しながら、大和さんはおいしそうにおにぎりを食べてくれていた。
 色々言葉にしたいのに、涙が止まらない。

「母の再婚でニューヨークへ行くしかなかったが、向こうでかっこいい男になって紬希に会いたい気持ちだった。約束の日に会えなかったから俺が思うほど紬希は俺を好きじゃなかったのかもと思ったけどな。でもそうじゃないと知って最高の気持ちだよ」

 コクコク頷く私の顔に男性物のハンカチがもう片方の手で当てられた。

「でさ、プロポーズするときは紬希の顔を見ながら言いたい」

 え……?

 びっくりして頭を上げて、涙にむせぶ目を大和さんに向けた。
 彼は笑ってハンカチで涙を拭いてくれる。

「今、プロポーズ……って?」

 鼓動が早鐘を打ち始める。

「ああ。俺と結婚してほしい。初恋を実らせてくれないか?」
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