俺の好きな人【完】
目の前に積まれるプリントの山
「なんで俺がお前の雑用に付き合わされんだよ」
文句を垂れながら2枚を1組にホッチキスしていく。
全然おわんねーじゃん。指先かさかさだわ。
「いいじゃん!親友だろ〜」
調子のいいやつめ。
授業中に担任の授業で寝ていた玄太はお叱りをうけ、雑用を頼まれて俺に泣きついてきた。
早く帰りたかったのに、結局俺まで巻き添え喰らってるじゃねーか。
「あれ、優ちゃんだ」
教室の窓から顔を出して、そう呟く玄太の言葉にすぐさま反応した俺は玄太の視線の先を追う
「本当だ」
小さく見える二つの凸凹な後ろ姿、片方は確実に神橋さん
隣を歩くのは、スポーツ万能で秀才の学校一の人気者である岩永しょう(いわながしょう)