自殺教室
「おはよ!」

「今日からまた復活だね!」


彼女たちの明るい声が教室の雰囲気を変えた。
千秋が入ってきたことで静かに様子を見守っていた生徒たち数人が席をたち、「おかえり」と、声をかけてくれたのだ。
千秋が嬉しそうに「ただいま」と返事をする。

その頬は高揚して赤く染まっている。


「今まで見て見ぬ振りをしてごめんね」

「千秋に直接話しを聞けばカンニングが嘘だってわかったのに、信じなくてごめん」


みんな、それぞれに感じることがあったようで口々に謝罪の言葉を述べる。

千秋はそのすべてに耳を貸して「うん、うん」と頷いて答えた。
それを見ていると、やっぱりイジメはクラス全員がなにかしら関係していたことなんだと、千秋は強く痛感した。
見て見ぬ振りも知らなかったも言い訳にはならない。

自分たちはこれから先全員で償っていく必要がある。
それでも千秋は今笑っていた。
目に涙を浮かべて、みんなの声を聞いて、そして笑っていたのだった。

END
< 165 / 165 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

悪霊配信アプリ

総文字数/16,218

ホラー・オカルト60ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「悪霊配信アプリ」 教室に居場所のない茉莉はいつものメンバーと授業をさぼっていた。 が、仲間のひとりの行動により茉莉が裏切者扱いされることに 学校に居場所がなくなった茉莉は突発的に歩道橋から飛び降りようとするのだけれど…?
めじるしチャームの怪

総文字数/30,657

ホラー・オカルト120ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
今大流行のめじるしチャーム だけどそれにも怖いお話があるって知ってる? あなたが持っているそのめじるしチャームは 本当に大丈夫なものかしら?
ハル

総文字数/50,377

青春・友情186ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
田舎の祖父が亡くなった 大きな家の片づけをするためにそこを訪れたのだけれど 祖父が残してくれたポンコツロボットが置き去りにされていた あんたも私もポンコツ ポンコツ同士仲良くしようか

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop