『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
保育園なのでお母さんたちも働いている人が半数くらいはいるようなのだが、
16時頃のお迎えには仕事を終えてから来ているので、帰りは知り合いと会うと
しばしお喋りという気晴らしをして帰るようだった。
苺佳は近所周りに娘と同い年で同じ保育園に来ている子がいないので必然的に
ここで話込んで帰るほどの知り合いはいない。
娘を迎えに来て、先生と少し話して帰るだけ。
眞奈と園の入り口までの道のりを歩いていると聞こえてくる母親たちのお喋りの中に
『大林さんって・・』と、あの彼女の名前が聞こえてきた。
そしてちょうど眞奈が居残りの仲良しさんと立ち止まってしゃべり出したので、
意図的に聞こうなんて思っていなかったけれど、聞いてしまう羽目になった。
『彼女、背が高くって目鼻立ちがはっきりしてて、カッコよくない?』
『うん、分かるぅ~、マニッシュコーデでよけい中性的魅力が際立ってるっていうか、
惚れてまうわー』
『『『きゃははっ』』』
『私たまたま、この間彼女と少し話したんだけど、すごいよー。
眼を見てくらくらってきたもんっ。
瞳の中に星が見えたのよ。キラキラしてた』
『なんかそういえば、クォーターっぽいよね。
骨格なんかもさ、中性的プラス外国人の血、みたいな』
『ずっと思ってたんだけど、ほら宝塚の天宮祐希に似てない?』
『『『似てるー!』』』