『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
 これからは彼氏関連のことで瑤ちゃんの領域に踏み込むのは止めておこう~っと。


 素敵な夫がいる私のことが妬ましくて、中沢さんからの誘いに乗ることでつい、
私に意地悪をしてしまったと瑤ちゃんは懺悔してきた。


 皆が焦がれるようなスターが? 

 お母さんたちだけじゃなくて父の日に来てたお父さんたちにだって
彼女たちほどの露骨な視線はなかったものの、瑤ちゃん、注目されてたんじゃなかったっけ。



 独身男性がいたら絶対放っておかないんじゃない? 

 何ていうか、瑤ちゃんが私に嫉妬して・・という理由がねぇ。



 いくら考えても腑に落ちなくてモヤモヤが取れない。



 その後でちゃんと謝罪してくれて仲直りできたからほっとしたし、
ほんとに良かったぁ~って思う。



 だけど、この謝ってもらった時のことも真顔で『下僕になる』とまで言われて、
内心少し怖いくらいで引いちゃったよ。


 絶対私との縁を切りたくない、繋げておきたいのだという意志がヒシヒシと伝わってきて。


 私という存在はそれほどまでに価値のあるものなの? 

 
 瑤ちゃん。
 それならどうして初めから関係が壊れてしまうようなことをするかなぁ。


 相反する瑤ちゃんの七夕祭りの日の言動が私にはどうにも不可解で、

漠然とこの先自分と彼女との関係どうなっていくんだろう、ずっと親しい友人として

やっていけるのだろうか、そんな不安が胸を過るのだった。




 瑤ちゃんと仲直りした直後から折に振れ、そのような思索を巡らして過ごした一週間余り、
週末の夜その彼女からLINEが届いた。


 しばらくの間お母さんの手がすくので比奈ちゃんは母親にみてもらうことにした。

 なので来週からは比奈ちゃんの預かりは休止で、という内容だった。


< 38 / 123 >

この作品をシェア

pagetop