『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
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「はぁ~、何だよそれっ。何のことだかさっぱり分からないよ。
英介さんは素敵な男性《ひと》だとは思うけどさ、別に欲しくはないよ。
いらんっ。よく聞け、欲しくもないし、奪いたくもない」
「嘘つきっ」
「苺佳、ちゃんとわかるように説明して」
「イリスの串カツ屋で英介さんと一緒に食事していたの知ってるのよ」
「えーっ、なんで? もしかして旦那から聞いたのか?
いや、けど旦那は私のことなんて知らないよなー。
いやいや、黙ってて悪かったけど最近苺佳と会ってなかったし、
わざわざあの店で鉢合わせしたことなんて、何かの話のついでにでも話せれば
いっか、くらいの気持ちでいたからさぁ~」
やっぱり瑤ちゃんはあの日英介さんと同じ場所にいたのだ。
続けて瑤ちゃんがやたらといろいろ話し掛けてきたけれど、もう私の耳には
届かなかった。
「欲しくないって言ったよね。
私も英介さんなんていらない、もういらないよ」
「何言ってんの? 喧嘩でもした?」
「浮気してるの、山波美羅っていう女と。ビックリした?
自分の他にも付き合ってる相手がいて。あげるよ、あんな裏切り者。
熨斗付けてあげる」
「意味不明だけど私は苺佳の旦那なんて欲しくないぞ。
やるって言われてもいらん・・っていうか、旦那浮気してるのか?
大丈夫か、苺佳」
さきほどから私を責め続ける苺佳は、顔に能面のような表情を貼り付けて
目の前に突っ立っている。
「たまたま串カツ屋で一緒になったことで私も浮気相手にされているようだけど、
誤解だから、それ。私の話をちゃんと聞いてる?
今も話したけどあの日は学会の帰りで・・」
いろいろ言い訳を口にして私を言いくるめようとしている瑤ちゃんに
私は予《かね》てから準備していたブツをポケットから取り出し、
彼女の目の前に出した。
「はぁ~、何だよそれっ。何のことだかさっぱり分からないよ。
英介さんは素敵な男性《ひと》だとは思うけどさ、別に欲しくはないよ。
いらんっ。よく聞け、欲しくもないし、奪いたくもない」
「嘘つきっ」
「苺佳、ちゃんとわかるように説明して」
「イリスの串カツ屋で英介さんと一緒に食事していたの知ってるのよ」
「えーっ、なんで? もしかして旦那から聞いたのか?
いや、けど旦那は私のことなんて知らないよなー。
いやいや、黙ってて悪かったけど最近苺佳と会ってなかったし、
わざわざあの店で鉢合わせしたことなんて、何かの話のついでにでも話せれば
いっか、くらいの気持ちでいたからさぁ~」
やっぱり瑤ちゃんはあの日英介さんと同じ場所にいたのだ。
続けて瑤ちゃんがやたらといろいろ話し掛けてきたけれど、もう私の耳には
届かなかった。
「欲しくないって言ったよね。
私も英介さんなんていらない、もういらないよ」
「何言ってんの? 喧嘩でもした?」
「浮気してるの、山波美羅っていう女と。ビックリした?
自分の他にも付き合ってる相手がいて。あげるよ、あんな裏切り者。
熨斗付けてあげる」
「意味不明だけど私は苺佳の旦那なんて欲しくないぞ。
やるって言われてもいらん・・っていうか、旦那浮気してるのか?
大丈夫か、苺佳」
さきほどから私を責め続ける苺佳は、顔に能面のような表情を貼り付けて
目の前に突っ立っている。
「たまたま串カツ屋で一緒になったことで私も浮気相手にされているようだけど、
誤解だから、それ。私の話をちゃんと聞いてる?
今も話したけどあの日は学会の帰りで・・」
いろいろ言い訳を口にして私を言いくるめようとしている瑤ちゃんに
私は予《かね》てから準備していたブツをポケットから取り出し、
彼女の目の前に出した。