『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
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「そういうことなら、いっか。
本当は墓場まで持って行くつもりだったんだけど、私は英介さんじゃなくて・・
私の好きなのは苺佳なんだ。
昨年嫉妬して意地悪したのは、そういうこと。
英介さんに嫉妬したんだよ」
「瑤ちゃん、自分の身体にナイフが当たるかもしれないのに、
その・・どうして私に近づいて来てくれたの?」
恥ずかしすぎて、『どうして私を抱き締めてくれたの?』とは聞けない。
「身体を張って、私の本気度っていうか苺佳を悲しませるようなことは
断じてしてない、っていうのを見てほしかったからかな」
「・・ソウナンダ」
瑤ちゃんってやっぱりすごい人なのだと再認識した。
私にはとてもそんな真似できない。
◇ ◇ ◇ ◇
俯いてモジモジしてた苺佳が私の告白に顔を上げて目を白黒させている。
「苺佳を困らせたいわけじゃあない。
私の苺佳に対する気持ちを知っといてくれればいいので・・それだけなんだ。
それと、串カツ屋でのあの日のこと、ほんとにたまたまの偶然だから。
学会のあった日にお腹が空いて入った店でばったり、しかも相席になってしまい
驚いたけれど、苺佳の旦那は私のことなんて知らないだろうし、普通に他人同士が
相席で食事しただけのこと。
あれかな、興信所なんかの尾行で写真かなんか、撮られてたのかな?」
「瑤ちゃんの言うこと、どっちも信じていいのかな?」
「おう。苺佳のことは好き。
ゆっとくけど仲良しさんの好きじゃないぞ。
それと旦那のことは何にもない。
ほんと、たまたまだから」
「瑤ちゃん・・」
私が彼女の瞳に吸い寄せられるようにじっと見つめると、
瑤ちゃんは持っていた小型ナイフをジャケットのポケットにしまい込み、
もう一度腕を広げ、私をその胸に包み込んでくれた。
そして私の背中をさすってくれた。
「私、大好きな瑤ちゃんに裏切られたと思ったら、
悲しくて、悔しくて。
なのにね、憎むことができなかった。
「そういうことなら、いっか。
本当は墓場まで持って行くつもりだったんだけど、私は英介さんじゃなくて・・
私の好きなのは苺佳なんだ。
昨年嫉妬して意地悪したのは、そういうこと。
英介さんに嫉妬したんだよ」
「瑤ちゃん、自分の身体にナイフが当たるかもしれないのに、
その・・どうして私に近づいて来てくれたの?」
恥ずかしすぎて、『どうして私を抱き締めてくれたの?』とは聞けない。
「身体を張って、私の本気度っていうか苺佳を悲しませるようなことは
断じてしてない、っていうのを見てほしかったからかな」
「・・ソウナンダ」
瑤ちゃんってやっぱりすごい人なのだと再認識した。
私にはとてもそんな真似できない。
◇ ◇ ◇ ◇
俯いてモジモジしてた苺佳が私の告白に顔を上げて目を白黒させている。
「苺佳を困らせたいわけじゃあない。
私の苺佳に対する気持ちを知っといてくれればいいので・・それだけなんだ。
それと、串カツ屋でのあの日のこと、ほんとにたまたまの偶然だから。
学会のあった日にお腹が空いて入った店でばったり、しかも相席になってしまい
驚いたけれど、苺佳の旦那は私のことなんて知らないだろうし、普通に他人同士が
相席で食事しただけのこと。
あれかな、興信所なんかの尾行で写真かなんか、撮られてたのかな?」
「瑤ちゃんの言うこと、どっちも信じていいのかな?」
「おう。苺佳のことは好き。
ゆっとくけど仲良しさんの好きじゃないぞ。
それと旦那のことは何にもない。
ほんと、たまたまだから」
「瑤ちゃん・・」
私が彼女の瞳に吸い寄せられるようにじっと見つめると、
瑤ちゃんは持っていた小型ナイフをジャケットのポケットにしまい込み、
もう一度腕を広げ、私をその胸に包み込んでくれた。
そして私の背中をさすってくれた。
「私、大好きな瑤ちゃんに裏切られたと思ったら、
悲しくて、悔しくて。
なのにね、憎むことができなかった。