『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
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 瑤ちゃんと会った日から数日で月が変わったんだけど、
翌月もやはり比奈ちゃんの送迎はおばあちゃんの担当で、また瑤ちゃんと会えるのは
いつになるのか分からないような状況だった。



 あんなこと《告白》があったものの、自分から瑤ちゃんと連絡する勇気もなく、
また寂しい週末を過ごすのかと少し滅入っていた。


 今まではほぼ毎週末出掛ける夫に、それでも木曜日ぐらいになると、

今度こそ週末一緒に過ごせるかもなどと前向きにとらえて英介さんの予定を

気にしていたけれど、今や夫の週末は仕事か山波美羅との逢瀬のどちらかの

二択なのだと分かってしまい、もう予定を気にする必要もなく、

眞奈を連れての行動なら私の選択肢はひとつ。






 もう英介さんの食事がぁ・・とか気にする必要もないので、実家へ帰って
のんびりすることにした。


 先週に続き実家へ帰るのが連続になるので、両親から不振がられるかもしれないけどね。



 今までは何を置いても英介さんが一番で英介さんにベッタリの奥さんだったから。

 休日に英介さんが出掛けても通常の業務の日じゃないのでいつもより早く帰って来る
かもしれないからって実家にも帰らず、家で娘の相手をしながら晩御飯の準備をしたり、
他に細々としたことをしながらひたすら英介さんの帰りを待って過ごしてきたのだ。





 知らなかったとはいえ、こんなことならもっと実家に頻繁に足を運び
両親に娘を見せてあげればよかったのにと思わずにはいられない。
 

 眞奈を寝かしつけ、まだ帰らぬ夫を待つ間、取りとめもなくそのような後悔に
とらわれているところへ珍しく瑤ちゃんからLINEが届いた。



『こんばんは。もし週末予定がなければ子供たちを連れて近場の公園でも行かない?』

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