辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
「私も話したいと思っていたんです。よければ外に行きませんか? 天気もいいみたいですし」

「ええ」

 リティはうなずくと、エリーズとともに外へ向かって歩き出した。

(そういえば、ひと晩眠っていたのよね。なんだか時間の感覚が変だわ)

 エントランスを出てすぐ、明るい陽射しがリティの視界を塞いだ。

 思わず手で影を作り、本当に翌日を迎えてしまったのだと苦笑する。

 しばらくふたりは言葉を交わさずに散歩を楽しんだ。

 やがて、リティが口を開く。

「あなたが無事でよかったわ。怪我をしたら妃候補として残れないものね」

「……そのこと、なのですけど」

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