辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
「忠告をありがとう。でもまた聞かないでおくわね」

「……馬鹿な子。エリーズなら書斎よ」

 リティはくすっと笑うと、部屋を後にした。



 書斎の前で待っていようと思っていたリティだったが、ちょうど部屋の前にたどり着くのと同時に扉が開いた。

「あ……」

 中から出てきたエリーズが、リティを見て立ち止まる。

「私、あなたとちゃんと話をしたくて」

「部屋で待っていてくださればよかったのに」

「ふたりで話したかったの。ごめんね」

 エリーズは背後の扉が閉まっているかを確認すると、エントランスに続く廊下へ目を向けた。

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