【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
レオナルドはその場で足を止めてから膝をついた。
フランチェスカの隣にはまん丸の毛玉がフランチェスカに張りつくようにして眠っている。
レオナルドはすぐにいつもと違う様子に気づいた。
それは明らかにグレイシャーの体調がよくなっているという点だった。


「体調がよくなったのか?一体、どうして……」


レオナルドはフランチェスカに視線を送る。
額は汗ばんでおり、明らかに何かの力を使った痕跡が残っている。

(まさかフランチェスカ嬢が……?あのグレイシャーが体に触れるどころか守るように身を寄せているなんて)

グレイシャーは昔から婚約候補として何人かの令嬢と会ってきた。
その中でもキャシディ・オルランドが家柄、立場的にも申し分ないとして婚約者候補として最有力候補だったが、肝心のグレイシャーは彼女に見向きもしないということで婚約者になることはなかった。
他の令嬢達もグレイシャーに近づこうとするものの、グレイシャーが拒絶をする。
次第に婚約者候補の令嬢達のリストから誰ひとりグレイシャーが気にいる人物はいなかった。
< 102 / 235 >

この作品をシェア

pagetop