【短編】夏空よりも眩しいきみへ
「……つまり?」
「あっ、つまりは、えっと……菖が星谷宝楽に似てるっていうの、有名?だから……なんかちょっと、いやで…いや、いやっていうか、菖は昔から顔整ってたから、かっこいいのは知ってるし、褒められるのは幼なじみとしても鼻が高いのだけど!かっこいいの概念を知る前に、私は菖っていう人間を知ってるからさ!星谷フィルターかかった菖じゃなくて、菖を菖で見てるから。なんていうのかな。星谷宝楽の存在知る前に、四谷菖を知ってるからさ、こっちは!『谷』被り物だってたまたまなのに、それで騒ぐ人たちもわけわかんなくて!そんなんで菖がチヤホヤされるの……なんか、ムカついて!!ごめん全然意味わかんないねっ!忘れて!」
なんて矢継ぎ早にしゃべったせいで、肩で息する彼女。
ごめん……こんなに一生懸命伝えてくれたのに、可愛い愛おしいって感情が溢れておかしくなりそう。
「本当に、忘れていいの?……悪いけど、あの時のも忘れてないよ?俺」
「なっ……」