女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 彼の口から思わぬワードが出てきて、しつこく確認した。
「本当? 色っぽく見える? 慶子さんのだったからかなあ。馬子にも衣装だよね」
 浴衣マジックだろうが、玲人くんに色っぽく見えたのなら嬉しい。
 ひとりテンション高く喜んでいると、彼が呆れ顔で私を見る。
「お前のそのポジティブ思考、羨ましい。でも、実際綺麗だよ」
 聞き間違い?
「玲人くん、もう一回言ってくれない? スマホで録音して目覚ましにするから」
スマホを出してお願いしたら、速攻で拒否された。
「嫌だね。それで起きる羽目になる俺の身にもなれ。それで、なに食べる?」
「ねえ、食べる前に金魚掬いしていい? なんか子供がやってるの見たらやりたくなっちゃった。玲人くんもやろう」
 フフッと笑って、嫌そうな顔をする彼の手を強く引いて金魚掬いの露店に連れていく。
「ふたり分お願いします」
 露店のおじさんににこやかに言ってお金を出そうとしたら、玲人くんが「これで」と払ってくれた。
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