女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 その表情はとても険しい。きっと玲人くんの話だ。
「君と玲人のことが噂になっている。君も知っていると思うが、玲人は将来この病院を継ぐ人間だ。悪い噂が立てば、病院の評判にも影響する。君だって少し考えばわかるだろう?」
 予感が的中した。
「れ、玲人く……玲人さんと私は真剣にお付き合いしています」
 つっかえながらも勇気を持って副医院長に言い返したら、鼻で笑われた。
「真剣なわけがないだろ? 玲人にとっては遊びだ。君は家事ができるから使用人としても使える。ただ息子にとって便利だっただけだ。勘違いするな」
 副医院長の言葉があまりにもひどくて声が震える。
「れ、玲人さんはそんな人じゃありません」
「他人に息子のことを語られたくないね」
「でも……彼はそんな冷たい人じゃありません。とても優しい人です」
 私がピンチの時にはいつだって助けてくれた。
「医者に優しさなんて必要ない。君もうちの病院には必要ない。玲人には縁談がある。今日中に息子の家から出ていけ。君が息子の家にいては困るんだよ」
 
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