女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
副医院長の話を聞いて目の前が真っ暗になる。
 ああ、坂井先生の話は本当だった。
 私……どうすればいいの?
「君と息子が私に逆らうと言うなら、息子に病院は継がせない」
 私を見据え副医院長は冷酷に告げる。
「そんな……」
 玲人くんはこの病院を継ぐために今まで頑張ってきた。
 私が一緒にいたら、この病院を継げない。
 縁談の話よりもそっちの方がショックだった。
「どうするべきかわかるだろ?」
 私に意思を確認してくる副医院長が悪魔に見えた。
「……はい」
 悔しかったけど、そう返事をするしかなかった。
「ああ、あと、君は今日付けで首にする。この病院からも出ていってくれ。話は以上だ。下がってくれていい」
 せっかく玲人くんが紹介してくれたのに、今日で首……。
 いろいろショックが大きくて心はボロボロだ。
「……失礼します」
 機械的に呟いて副医院長室を出る。
 しっかりしろ。玲人くんはまだ手術をしている。健くんだって頑張っている。
 この程度のことでへこたれるな。
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