女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 そう。今まで誰にも頼らずにやってきた。昔の状況に戻っただけ。
 自分を何度も叱咤する。
 受付に戻ると、真美さんが私の顔を見て驚いた顔をする。
「優里ちゃん、大丈夫? 顔、真っ青よ」
「大丈夫です。副医院長室がキンキンに冷えてて、寒くて震えちゃって」
 ハハッと笑ってみせるが、顔が引きつった。
「本当に大丈夫なの?」
 真美さんに心配されたけど、精一杯平気な振りをした。
「大丈夫です」
 副医院長室で話した内容を彼女に言ってはいけない。
 きっと玲人くんに知らせるに決まってる。そしたら彼は副医院長に文句を言うかもしれない。
 彼が副院長と揉めてこの病院を継げなくなるなんて嫌だ。
 玲人くんに知られずに病院からも彼のマンションからも出ていかなくてはならない。
 定時までなんとか平静を装って仕事をした。
 片付けをして着替えていると、バッグに入れたスマホがブルブルと震える。
 画面を見たら、玲人くんからのメッセージですぐに内容を確認した。
【健くんの手術無事に終わった】
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