女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 そのメッセージを見て、涙がポロポロと溢れ落ちた。
 普段彼はこんな時間にLINEはしてこない。多分、私のことを気にして送ってきたのだろう。
「……よかった。本当によかった」
「ちょっ……優里ちゃん、急にどうしたの?」
突然泣き始める私を見て、横で着替えていた真美さんがギョッとする。
「健くんの手術が成功したんです。よかった……」
「さすが、玲人先生。優里ちゃん、よかったね」
 私の背中を摩りながら、彼女が優しく微笑む。
「はい。これで健くんも受験に専念できます」
 玲人くんも健くんも頑張った。もうここで心残りはない。ロッカーを綺麗にして出ていかなきゃ。
 ごしごしと手で涙を拭うと、彼女に目を向けた。
「あの……今日は玲人先生のところに行きたいので、真美さん先に帰っていいですよ」
 玲人くんのところに行くと言うのは嘘。
 そう言えば彼女がすんなり帰ってくれると思った。
「いろいろ話したいことあるもんね。了解」
 ニコッと笑って手を振り、彼女は更衣室を後にする。
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