女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 なんて書いたらいい?
 少し悩んでペンを走らせた。
【温めて食べてください。今までありがとね】
 もっと書きたいことがあったけど、全部書いていたら時間がなくなる。
 玲人くんが帰って来る前に出ていかなければならないのだ。
 彼と鉢合わせしたら、いろいろ尋問されるだろう。
 そしたら絶対に副医院長と喧嘩になる。そんなのダメ。
 キッチンを出ると、寝室へ行き、自分のスーツケースを出してクローゼットに入っている服を詰めていく。
 服を綺麗に畳む時間も惜しくて、スーツケースの中に服を重ねていった。
 元々居候していた身だし、私のものはそんなにない。
 十分ほどで荷物をまとめると、バスルームある私の歯ブラシや化粧品をレジ袋に突っ込んで私がいた痕跡を消していく。それから素早く掃除を済ませ、スーツケースを持って玄関へ。
 彼がいつ帰ってくるかわからないというのもあったけど、ずっと高速で動いて息が上がっていた。ひと休みしたいところだけど、玲人くんが帰ってくるかもしれない。
 早く出ないと……。

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