女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「ほら、ここで泣くなよ」
「うん。わかってる」
 彼にクスッと笑って返事をしたら、店員さんが戻ってきた。
「こちらは埋め込みタイプになります。洋服に引っかからないので、普段使用にオススメできますよ」
 ブリリアントカットのダイヤがひとつあって、周りの滑らかな曲線にも小さなダイヤが埋め込まれている。キラキラしているけど、ゴテゴテしていない。
 店員さんが指輪をはめてくれてじっと見つめた。
「素敵……」
 自然とそんな言葉が口から出て、玲人くんも優しく微笑んだ。
「それいいんじゃない?」
「うん。なんかずっとはめていたい」
 一番しっくりくる。
 フフッと笑みを浮かべると、玲人くんが確認してきた。
「それに決める?」
「いいの?」
 玲人くんに聞き返したら、彼がやれやれといった顔で苦笑した。
「だから、優里の指輪買いに来たんだけど。すみません。この指輪いただきます」
 玲人くんが店員さんにそう告げて、指輪の購入が決定。
 二十分後にその指輪は私の左手にはめられていた。
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