女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「すみません。理由は私の方ではちょっと……」
 スタッフ全員が事情を知ってるわけないか。
「そうですか」と返して、玲人くんと祖母がいる部屋にエレベーターに乗って向かう。
 インターフォンと押すと、祖母がドアを開けてくれた。
「まあ、玲人さん、よく来てくださいました。どうぞ上がってください。優里もありがとう」
 祖母の手には杖。玄関の横にはシルバーカーが置いてある。館内を歩く時は、シルバーカーを使用しているのだ。
 もう七十五歳だけれど、ずっと四条家で働いてたせいか、背筋はピンとしている。
「元気そうでよかったです」
 玲人くんが穏やかに微笑むと、祖母もとても嬉しそうに頬を緩めた。
「玲人さんもますますハンサムになりましたね」
 おばあちゃん、とっても嬉しそう。
 今日行くことは伝えてあったけど、玲人くんと付き合っていることはまだ報告していない。きっと知ったら驚くだろうな。
 玲人くんが祖母を気遣いながら部屋に上がり、私もその後に続くが、新しい部屋を見て驚いた。
 
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