女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
以前住んでいた部屋はこの老人ホームで一番狭い、1Kの部屋だったけど、今の部屋は1LDKで、広いリビングがある。おまけに豪華なソファセットまであって目を丸くした。
 新しいし、備え付けの家具ではない気がする。
 しかも、部屋は見晴らしがとてもいい。部屋だって毎日清掃が入っているのか綺麗だ。
 確か三階ってレストランや他の施設もあって、値段が高いはず。
 どうしてこの部屋になったのか考えていたら、玲人くんの声が耳に入ってきた。
「この部屋はどうですか?」
「エレベーターに乗らなくても食事に行けるから便利になったわ」
 祖母がにこやかに答えると、玲人くんが「それはよかった」と満足そうな顔で相槌を打つ。
 その顔を見て、ハッと気づいた。
「この部屋にしたの玲人くん?」
 私が声を潜めて聞くけど、彼は惚ける。
「さあ? なんの話?」
 この謎めいた微笑。絶対に玲人くんの仕業だ。
 本当に違うならそんな曖昧な言い方しない。はっきり違うと彼は言うはずだ。
 

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