女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
玲人くんは私の左手を掴んで祖母に婚約指輪を見せる。
 ああ。祖母に報告するから、今日指輪を買いに行ったんだ。
 彼の優しさに胸がジーンとしてきた。
 私だけでなく、彼は祖母も大事にしてくれる。私ってとっても幸せ者だ。
「まあ、まあ……本当に? なんだか夢を見てるみたいよ」
 祖母が興奮した様子で喜ぶのを見て、クスッと笑った。
「私もまだ夢みたいって思う」
「玲人さんが優里の旦那さまになってくれるなら、私がいついなくなっても安心だわ」
 祖母がついはしゃいでそんな言葉を口にすると、玲人くんが真面目な顔でやんわりと言う。
「華江さん、そんなこと言わないでください。優里が悲しみますよ」
「ごめんなさい。あまりに嬉しくって。玲人さん、この子のことよろしくお願いします」
祖母が目に涙を浮かべながら玲人くんに頭を下げると、彼は優しく微笑んだ。
「頭を上げてください。一生大切にします。優里に会わせてくださったこと、とても感謝しています」
 玲人くんが私の手を強く握ってくる。
 
 
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