女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 彼の決意が伝わってきた。
 そうだ。祖母が私を引き取ってくれなかったら、彼に会うことはなかっただろう。
 祖母と亡くなった両親が玲人くんに引き合わせてくれたのかもしれない。
 人との出会いって……運命的なものを感じる。
 その後、館内のレストランで三人で食事をすると、マンションに帰る前に四条総合病院に立ち寄った。
 駐車場に車を置いて玲人くんと一緒に向かったのは、健くんの病室。
 コンコンとノックをすると「はい」と健くんの声がした。
 ドアを開けて中に入ると、健くんが参考書を読んでいた。
「健くん、こんにちは」
 私が声をかけると、彼がこちらを見て笑った。
「あっ、優里に玲人先生!」
 健くんの術後の経過はよくて、退院後は過度な運動をしなければ学校にも通えるらしい。
 髪も剃らずに手術したので、手術跡も見えないし、本人もホッとしていると思う。
「こんにちは、健くん。ちゃんと寝てる?夜は勉強禁止だよ」
< 234 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop