女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
玲人くんが担当医らしく注意すると、健くんは苦笑いした。
「わかってるよ、先生。今日はお休みじゃなかった?」
「優里がどうしても健くんに渡したいって」
 玲人くんがちらりと私に目を向けると、健くんも私を見た。
「僕に?」
「はい、これ。受験の助けになるかと思ってノート作ったの。算数は玲人先生も協力してくれたよ」
 昨日出来上がったノートを渡すと、健くんが礼を言ってペラペラとノートを捲る。
「ありがとう。すっごく嬉しい。わあ、要点とか注意点書いてある。しかも、僕が苦手なポイントわかってる」
「受験頑張ってね。今度はちゃんと学業守りプレゼントするね」
 笑顔でそう言ったら、彼がベッドサイドに置いてあったお守りを印籠のように私に見せた。
「いいよ。僕、この安産守り気に入ってるんだ。手術も成功したしね」
「ああ~、ホントごめんなさい」
 手を合わせて謝る私を見て、横にいる玲人くんがクスッと笑う。
「だから、気に入ってるんだって。気にしないでよ。あっ、優里いい物してるね」
 健くんが私の左手の指輪に気づいてニヤリとした。

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