女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「はい。今日買っていただきました」
 はにかみながら健くんに答えて、玲人くんに目を向けると、ちょうど目が合ってドキッとした。
 甘い目で見つめてきて、顔がカーッと熱くなる。
 そんな私と玲人くんを見て、健くんが楽しそうに目を光らせた。
「誰に?なんて野暮な質問はしないであげるね。婚約したんだ? おめでとう。玲人先生、約束忘れないでね」
「ああ。わかってる」
 健くんと玲人くんの話についていけなくて「約束ってなに?」と聞いたら、ふたりが悪戯っぽく目を光らせ、声を揃えて言う。
「「優里には内緒だよ」」

「優里ちゃん、綺麗。玲人も惚れ直すわ」
 慶子さんがウエディングドレスを着た私を見て、感動した様子で微笑む。
 今日は十二月二十五日。クリスマスでもあり、私と玲人くんの結婚式の日でもある。
 今いるのは病院の近くにある教会のとある一室で、慶子さんと真美さんにウエディングドレスの着替えを手伝ってもらっていた。
 定時で仕事を終わらせるとすぐにこの教会に来た。
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