女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
卵は片手で割るし、オムレツも難なくできている。
「上手だね。アメリカでもずっとやってたの?」
 そういえば、四条家の食事はずっとうちのおばあちゃんが作っていたっけ。でも、玲人くんだけは夜食にってなにか自分で作っていたなあ。
「忙しかった時はバナナかチョコバーしか食べなかったけど、あっちの食事はマズいから自炊するしかなかった」
 玲人くんの説明を聞いて「ああ」と頷く。
アメリカの料理が美味しいってあまり聞かないものね。
 パンも焼き上がると、ふたり分の料理をダイニングテーブルに並べ、彼と一緒に席に着いた。
「色合い的にサラダが欲しいとこだけど、なんだかすごい豪華な感じがする。あっ、玲人くんはなにかガッツリ肉食べた方がいいんじゃない?」
「別にこれでいい」
 ふたりでいただきますをして食べ始めるが、誰かと一緒に食べるのがすごく嬉しい。しかも、その誰かが玲人くんなのだ。
「このオムレツ、ふわふわで美味しい。玲人くん、いつでもお嫁に行けるね」
「俺が嫁に行ってどうするの?」
「ただの冗談だよ。でも、女装した玲人くん見てみたいな。化粧したら慶子さんみたいになるかもよ」
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