誰にも言えない秘密の恋をしました       (君にこの唄を捧ぐ)
かなりのハイペースで歩きながら、街行く人を掻き分け進む。

心菜の働くカフェはLAでも有名な公園の近く、あまり市民が立ち寄らないと言う危険エリアからは2区画ほどの距離だ。

大丈夫だろうか、元気にしているのか?
焦る気持ちでいっぱいになる。

店を見つけた。
呼吸を整えゆっくりとした足取りで一歩一歩近付いて行く。

昨夜から鳴り止まない自分の鼓動を心地良く感じながら、カフェのドアを押し開ける。

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