先輩の一番になりたい
「本当は、普通に、体育祭が終わってからちゃんと話す予定だったんだ。でも、なんの巡り合わせか、借り物競争で引いた紙に『今、想いを伝えたい人』って書かれてて。そんなの江原さんしか思いつかなかったから、すぐに江原さんのところに向かった」

「でも私があそこにいるって、よく分かりましたね」

「競技の参加者が集合する場所に向かう時に、1年のテントの前を通ったんだけど、その時に江原さんと目が合ったでしょ? 覚えてないとは言わせないよ?」

(……あれはやっぱり、私と目が合ってたんだ!?)

 周りも騒いでたから、まさか本当に私と目が合ってるなんて思いもしなかった。
 ファンサ現象くらいに思っていたから。

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