先輩の愛に溺れながらずっと
でもそんなお母さんと話すのは楽しいから私も今の感情を話す。



「うーん。ドキドキはするんだけどね?
その人すごくカッコいいからドキドキするだけなのかもしれないんだ。」
 


顔がいい人にドキドキしちゃうってやつ。
でもそれは恋じゃないだろうし。

「うーん。恋ってどんな感じなの?」


分からなくなってお母さんに聞くとお母さんは微笑んで言った。


「じゃあ、今からもしもの話ね?
もしもその人がやなじゃない女の子と抱き合っり手を繋いでたりしたらどう思う?」


先輩が他の女の子と…………

想像してみると胸がチクリと痛くなった。

先輩は私の前だけで笑っていてほしい。
他の女の子のところに行かないで。

ってそう思う。
何で?


「お母さん、私病気なのかも。胸が痛い。」

「うん。なんで他の女の子と一緒にいたらやなは胸が痛いの?」



何で?なんで…………

ふと、先輩の笑顔が思い浮かんだ。

友達と無邪気に笑ってる先輩。
クールで優しい先輩。
意地悪だけど優しい先輩。


色々な顔が浮かび上がって気づいた。

いつの間にか私は先輩のいろんな一面を知ってるということ。

これからもいろんな先輩を見ていきたいと思ってる。
先輩にだけは呆れられたくないって。
今までみたいに離れてほしくないってそう思った。



これが、恋なの…………?
< 39 / 76 >

この作品をシェア

pagetop