一つの夜が紡ぐ運命の恋物語を、あなたと
 こんな風に体は溶けていくのか、と遠い意識で思う。部屋に響く淫らな水音は確かに自分の中から発せられていて、それは大智の指の動きに合わさっていた。

「ああっ、……ふっぅぅ、んんんっ‼︎」

 由依はすでに、我を忘れて喘ぎ続けていて、ハァハァと荒い息を繰り返していた。大智の長い指が自分の中を擦るたび、じわりと蜜が湧き出す。それを掻き出すような動きに加え、赤く膨らんだ蕾が舌先で弾かれると、勝手に両足が跳ね嬌声が上がった。
 
「あ、だ、めっ。そんな……あぁンっ!」

 あわいを舌で割られたかと思うと、押し込まれたままの指は中を探るように動き回る。いっそう膨らんだ蕾にまた舌が届くと、戸惑うこともなく吸われ始めた。由依は背中を反らせながら大智の肩を掴み、掠れた叫び声を上げていた。
 大智は時間を掛けて自分を開かせてくれている。それに応えるように感覚を増す自分の体は、気持ちいいを通り越しおかしくなりそうだった。

「だめ、ぇっ、あ、あああぁっっ‼︎」

 つま先から頭の先まで電流が駆け抜け、目蓋の裏で眩くスパークする。想像以上の快楽に誘われ、由依の眦には自然と涙が溜まっていた。
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