五年の想いを抱えて
『明日、4時に神社の時計の前集合でいい?』

『いいよ!りょうかい!』

返事を打って再びベッドに倒れこむ。

でもさっきの退屈な顔とは打って変わって、口角が自然に上がるのを抑えるのに必死だ。

ふと思い立ってリビングに降りた。

ソファーでお母さんがテレビを見ている。

「ねえお母さん。浴衣ってどこにあったっけ」

「浴衣ー?確か押入れの中に去年着たやつが入ってたと思うよ」

「ありがと、見てみる」
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