佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
「頑張らなくてもいい。教えがいがあるから、余計な知識入れないでよ」
顎をとり、チュッと口付けるのだ。
「もう…」
零士の胸にぎゅっと抱きついて、頬ずりするしおり。
「どうした?」
「好きって思って」
「…はぁっ…俺も好きだよ」
感動の声をあげ、抱きつくしおりをぎゅっと抱きしめ返す零士。
そして、そのまましおりを床の上に倒し、深く口付け衣服を乱していく。
しおりの部屋に泊まった零士は、朝早く、仕事の準備をしに一度、戻っていった。
出勤時間が違う零士に合わせて起きたしおりは、大きな欠伸をして、零士が買ってきてくれた食材で、朝食を作るのだ。
そして、零士が出勤する前に顔を出す。
「しおり、行ってくる」
「あっ、待って…朝食まだでしょ。ホットサンド作ったけど、持ってく?」
「うわ、サンキュー。歩きながら食べるわ」
「うふふ、喉詰まらせないでよ」
「大丈夫、缶コーヒーはある」
「まさか、朝ご飯っていつもそれだけ?」
「まぁ、ゼリー状飲料とか」
「これからは、朝食作るから食べてって…って思ったけど、無理にとは言わない」
声が小さくか細くなるのは、前の恋で、受け身だったせいで、どこまで彼女として接していいかわからないのだ。