佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋

「頑張らなくてもいい。教えがいがあるから、余計な知識入れないでよ」

顎をとり、チュッと口付けるのだ。

「もう…」

零士の胸にぎゅっと抱きついて、頬ずりするしおり。

「どうした?」

「好きって思って」

「…はぁっ…俺も好きだよ」

感動の声をあげ、抱きつくしおりをぎゅっと抱きしめ返す零士。

そして、そのまましおりを床の上に倒し、深く口付け衣服を乱していく。

しおりの部屋に泊まった零士は、朝早く、仕事の準備をしに一度、戻っていった。

出勤時間が違う零士に合わせて起きたしおりは、大きな欠伸をして、零士が買ってきてくれた食材で、朝食を作るのだ。

そして、零士が出勤する前に顔を出す。

「しおり、行ってくる」

「あっ、待って…朝食まだでしょ。ホットサンド作ったけど、持ってく?」

「うわ、サンキュー。歩きながら食べるわ」

「うふふ、喉詰まらせないでよ」

「大丈夫、缶コーヒーはある」

「まさか、朝ご飯っていつもそれだけ?」

「まぁ、ゼリー状飲料とか」

「これからは、朝食作るから食べてって…って思ったけど、無理にとは言わない」

声が小さくか細くなるのは、前の恋で、受け身だったせいで、どこまで彼女として接していいかわからないのだ。
< 120 / 182 >

この作品をシェア

pagetop