佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋

しおりは、なぜか香織の迫力に負けて下着を購入することになり、買い物に付き合う経緯を思い出す。

「チョコで、何作ります?私は、生チョコでーす」

「生チョコもいいね。バレないように作らないといけないから、休みの日でも時間かかるものは無理よね」

「そうなんです。この時期しかお菓子作りなんてしない私には、難しいのは無理ですし、この間、動画でいろいろ探してたら、誰でも簡単にできる生チョコの作り方ってあったので、それ見ながら作ります」

「私も、生チョコにしようかなぁ。その動画、教えてくれる?」

「いいですよ。じゃあ、一緒に買い物に行きましょうよ」

そして、閉店作業後に2人でショッピングモールへやってきたのだが、チョコより先にランジェリーショップが目についた香織に誘われて、立ち寄ったのだ。

「うふふ、着てみせるの楽しみですね。どんな反応してくれるかな」

しおりはというと、ムリ、着れないと、心の奥で叫びながら、香織に苦笑いを向けていた。

前の彼の時にも、それなりに頑張った下着を着たことはある。
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