いつか永遠の眠りにつく日まで
確かに先はまだまだ長い。


これからまだ、街をいくつも抜けないとデネブリス城へは辿り着けない。

けれど進めば進むほどに、恐らく向こうも本気を出してくるはずだ。きっと難航するに違いない。


(リーリア…、お前に会いたい…。)


ただ、無事を願っている。

あわよくばリーリアを攫ったあいつを亡き者にしてしまいたい。


けれど、ルチェルナ国王から殺してはならないとの指令が出ている。



__『例えデネブリスを落とせたとしても、レオ王は殺すなよ。吸収した後、あの辺り一帯をレオに統治させるからな。』



言葉と共に、あの国王のニヤリとした笑みが思い出される。


(ぶっちゃけた話、あの国王は食えない人だ…。)

小さい頃からずっと思っていたが、あの国王はあの穏やかな笑顔の裏にいろいろなものを隠している。


末恐ろしい人だ。



「援軍が到着したぞー!」



どこからか声が上がって、声の方を振り返るとどこからか大軍がやって来ていた。


(ルチェルナから援軍の予定はあったか…?)

疑問に思って旗を見上げて、ドキッとした。


援軍が掲げていた旗は、ルチェルナの国旗と、かつてこの辺りにあった国々の国旗だった。

やはり、あの国王は食えない。こんな手回しまでしていたなんて。


マーテルは国王への恐怖を感じつつも、その援軍の心強さに笑みを零した。
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